テクニック8 – 隠しコレーザー | パズル製作研究所

テクニックの概要

テクニック 8 の隠しコレーザーのというのは双対のという意味です。 テクニック 8 はテクニック 7 をほんの少し変えたテクニックです。

テクニック 7 を使うときは次の順番で注目しました。 まずある数字に注目し、次にある枠に注目します。 注目した数字が入る可能性がある空白のセルが 1 行もしくは 1 列に並んでいたらその行もしくは列に注目します。 つまり、初めに数字、次に枠、最後に行もしくは列の順番で注目しました。

テクニック 8 ではこの順番を少し変更して、初めに数字、次に行もしくは列、最後に枠の順に注目します。

候補テーブル上である数字が入る可能性がある空白のセルが行もしくは列内に 2 つか 3 つで、1 つの枠内に並んでいる行もしくは列を探します(ここでは数字の 3 に注目します)。

注目した空白のセルは 1 つの行もしくは列の中にあるので、注目した数字は注目した空白のセルのどこかに入ります。

注目した空白のセルが含まれる枠の領域のうち、注目した行もしくは列の外にある領域の候補集合に注目します。

この領域には注目した数字が入らないので、候補集合から注目した数字を消せます。

テクニックの使用例

下の図を例題として使います。

テクニック 7 までのテクニックを使って解き進めると下の図のようになります。

数字の 1 と 3 列に注目します。すると、数字の 1 が入る可能性があるのは座標が (7, 3)、(8, 3) の空白のセルの 2 つで、この 2 つの空白のセルは 3 列と左下の枠の中に入っています。

座標が (7, 3)、(8, 3) の空白のセルは 3 列上にあり、列内の他の空白のセルには数字の 1 は入りません。 よって、数字の 1 は必ずこの 2 つのセルのどちらかに入ります。

左下の枠から 3 列の領域を除いた領域に注目します。

座標が (7, 3)、(8, 3) の空白のセルのどちらかに数字の 1 が入ることから、この領域には数字の 1 は入りません。 よって、座標が (7, 2)、(8, 2)、(9, 1) の空白のセルの候補集合から数字の 1 を消せます。

数字の 1 について他の行もしくは列に注目してみると、5 行と 6 列において数字の 1 が入る可能性のある空白のセルが 1 つの枠内に並んでいます。

しかし、どちらの枠にも他に数字の 1 が入る可能性がある空白のセルがないので、候補集合から数字を消せません。

テクニックの詳細手順

  1. 1 つの数字に注目します。
  2. 候補テーブル上で注目した数字が出てこない行もしくは列に注目します。
  3. 注目した数字が候補集合に含まれる空白のセルが行もしくは列内に 2 つか 3 つで、1 つの枠内に並んでいる行もしくは列に注目します。
  4. 注目した空白のセルが含まれる枠の領域のうち、注目した行もしくは列の外にある領域の候補集合に注目します。
  5. 候補集合の中に注目した数字が含まれる場合は、候補集合から注目した数字を消してテクニック 1 に戻ります。
  6. 候補集合の中に注目した数字が含まれない場合は、次の行もしくは列に注目します。
  7. すべての行もしくは列に注目しても候補集合から数字を消せなかった場合は次の数字を試します。
  8. すべての数字とすべての行もしくは列について候補集合から数字を消せなかった場合はテクニック 9 を試します。

サンプル問題

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